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 撮影場所は、線路際のホタルブクロの所

照明は、タマタマやってきた列車のもの



戻り橋、ホタルブクロの灯りを持って、行きまひょか




 闇の中、すうっと、緑の光が流れていく。
音も無く、空気に漂うように、流れ落ちる星のように・・・
 
 この世のものでは無いような恐怖をも憶える反面、そのまま付いて行きたくなるような、妖の灯り。
蛍、ほたる、今宵はどこへ?
 点滅する灯りは、不意に視界から消え、天(そら)の星に紛れて消えた。
 
 











撮影秘話 (っつーほどでも無いけれど)

 一昨年、ふと思いついた「ホタルブクロ in 蛍」
蛍を花に入れるだけだが、釣鐘状の花は下向き、生きている蛍は、おとなしく入っていてはくれない。
 当然、逃げ出す蛍を捕まえている時間の方が長く、蛍も弱ってしまう。
なんせ、成虫になった蛍は、消化器官が無いので、水しか摂れないのだから。
 
 で、何かいい方法が無いかな?・・・と、思いついたのが、花に蓋をすること。
言葉で言えば簡単だが、相手は生花、ゴツイもので蓋をすれば、蛍の灯りで透けてしまう。
 薄くて張りがあり、通気性が確保できる「何か」に、蛍を包んで入れればいいのだが、そんな都合のいいものなど無い。

  「何か」は、テトロンオーガンジーの白が適当だが、私の手持ちは黒のみ。
そういえば、以前、個展に使ったブーケと対になったコサージュがあるわ。
 とかなんとかしているうちに、陽が暮れてくる。
前日捕獲した蛍、その短い命が尽きる前に、存分に生きて欲しい。(なら捕るなよ!)

 急いで花びらを切り取り、こんなもの↓を作り、花にセット。
テストは上々、しかし、所詮は間に合わせ、夜行性の蛍が、元気になり、光リ始めた頃には、一匹が逃走。
 ↑の写真には、3匹入っているのだが、同時に光ってくれないし。

 まあ、しょうがない、とりあえず撮れたし。
残りの蛍は、ソク、闇に帰って頂き、町内の現場へ撮影に向う。

 
 イメージでは飛び続ける蛍だが、飛び立っても、じきに、草や木に停まってしまう。
飛んでる蛍を、素手で落とせるくらいだから、あまり飛翔能力が高くないのかも知れない。
 
 そこそこ飛んではいるけれど、コンパクトデジの性能では、すぐ傍のものしか撮れないのが無念。
撮れたところで、それは、心霊系のような残像画像でしかないのだが・・・

ホタルブクロ、撮影用細工
コレ↑を、花の蓋にする 別編目次へ戻る   こんな感じ
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