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峠の桜

 隣町に「苗代桜」と名付けられた、二本の桜があり、花時は3万人が訪れるという。
何も無い場所に、いきなり出来た、にわか名所だ。

 付近の町も、二匹目のドジョウを狙い、とってつけたようなライトアップをして、模倣名所を作り始めた。
地元も例に漏れず、聞き覚えの無い「峠の桜」なるものを、広報を聞いたのが先週末。
 町内外れの旧道沿いの桜だというので見に行った。


周囲の樹を切り、山肌露出のにわか仕立て

右側に、赤土凹凸の急な坂道が造ってあるが、一見して「行きはよいよい、帰りは怖い」道である。
下りでコケたら、下までコロンコロン・・・だな。


 知人によると、土日は、車両乗り入れは下までだったらしい

 以前は、通らざるを得なかった、勝手知ったる峠道である
監視員も居ないし、面倒臭いので、付近まで乗り入れた

東屋と椅子があるが、この寒さに、山の中の吹きッ曝しは、心地いいものでなく、早々に退散した。
 何代目か知らないが、天皇が植樹した樹の名残らしい
幹周りは、2Mくらいだろうか?

旧道が出来る前、馬車道の頃には、もう、
一抱えもある樹だったらしい。

結構な古木だ。
(今年始めたばかりなので、説明看板などもまだ不完全)

 私が通っていた頃も、この樹はあったはずだが、
周りの木々に埋もれ、全身像は見えなかった



峠の頂上付近なので見晴らしはよく、中央辺り、遥かに、雪を被った御岳が見える



ちょっと霞んでいるので、あまりキレイじゃない


下に見えるのは、「コブシ街道」こと新道
遅咲きの桜は、江戸彼岸とヤマザクラか何かの雑種らしい
ソメイヨシノより、ふた周りも小型の花だ

小さな花びらは、風が吹く度、峠下へと流れていった
明日一杯くらいかな?


峠付近は、こんな感じ

 コブシ街道
コブシの花も、もう終わりかけている
 新道の袋坂トンネル手前
赤矢印の桜がそれ

 旧道を通ったところで、峠を越える時間は、
5〜6分くらいだろうが、ワザワザ通る気にはならないな。
なんたって、道が狭いし。

 でも、このトンネル、漏水でもしているのか、
雨の後、路面が濡れていることがある。
当然、冬場は凍結するから、私は通らない。


 旧道はこんな感じ
道は狭く、広い場所で待って擦れ違っていたが、
その昔は、バスも通った
(タマに、落ちたりもしたらしい)

我ながら、よく、こんなところ通っていたな、と感心。
若かったから、苦じゃなかったんだな。
 桜のところから見下ろして

そりゃもう、ヘアピンカーブの連続
運転初心者が通れる道じゃないので、通る車は少なかったが。

 知人は(男)夜中、峠の頂上手前でガス欠をやらかし、
真の闇の中、ようやく通った一台を無理やり止めたと言う。
ちなみに、その知人の家は、ガソリンスタンドを経営していた


町内ホムセンの敷地内
黄色い桜は、多分「御衣黄(ギョイコウ)

花色は、やがて桃色に変わり、散る
 なんでもそうだが、変わっていればいいってモンじゃないと思う

桜は「桜色」ヤマブキは「山吹色」スミレは「すみれ色」・・・
色は、かなりの割合で、そのものの印象を作っている
ま、好き好きだけどね。

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