彼岸花 9月22日

 残暑が緩むと、待っていたかのように咲く、紅い花。
平年より暑かった夏も、寒かった夏も、それは、数日の狂いも無く、目を覚ます。
どことなく、この世のモノではない雰囲気を持つ花は、曼珠沙華、天上の華、幽霊花、死人花など、色々な呼び名を持っている。

 細い花びらを反りかえして開き、勢いよく伸びる長い「シベ」が、かんざしのよう。
有毒の球根、鮮烈な紅い色とは裏腹に、花、茎ともに、とてももろく、僅かな衝撃でも壊れてしまう。

 球根は、アルカロイド毒を含んでいて、そのまま食べると、嘔吐、下痢などの中毒症状があるらしいが、毒成分を抜けば(さらす?)食用になるのだとかで、かつて、飢饉植物として輸入されたのが発端。
 田の畦に植えられたそれは、日本中(本州のみ?)に広まったけれど、3倍体なので、花が咲いても、実がなることは無い。
(うろ覚えだが、染色体が3対のモノは、子孫を残せないらしい。)

 僅かな期間、花を咲かせると、彼岸花は、ひと時の眠りに付き、初冬に目覚めて、枯れ野に葉を伸ばし、栄養分を蓄え、初夏前、また眠りに付く。
冬に葉を出すことで、他の植物との、日光の奪い合いを避けた彼岸花は、遠慮深いのか、それとも策略家?

 撮影場所については、半田市 観光協会ページ http://www.city.handa.aichi.jp/kankou/higanbana.htmを参照してください


道路脇からも見える、紅い花の群れ

 

 幽霊っぽい感じを表現しようと、浴衣を持参、モデルは、もちろん私。
 
 問題は、撮影者。
同行の叔母が、超初心者過ぎ、何度撮っても、私の想う画にはならず・・・


こちらは反対側の土手、その向こうには、小さな川が流れている

 

 降りそうで降らないという感の曇り空だが、この花には、真っ青な秋空は似合わない

 ここは、「ゴンギツネの里」という設定で、保守されているらしい

 年老いた母親に食べさせようと、猟師(漁師だったか?)が捕ったウナギを、イタズラな子狐が食べてしまった。
その後、猟師の家を覗いた狐は、母親が死に、ガックリとした漁師の様子を見て後悔し、栗やキノコを取ってきて、こっそりと、猟師の家へ置いて行った。

 心当たりの無い連日の贈り物に、戸惑いながらも心和む猟師、ある日、自宅に帰ると、あの、ウナギを盗ったイタズラ狐が去っていくところ。
ブチ切れた漁師は、持っていた銃で、狐を撃ってしまう。
 
 息を引き取る狐、戸の前には、いつもの贈り物、猟師は贈り主が誰であったかのか気付くが・・・
てな、「覆水盆に還らず」のサンプルのような話だったと思う。(ちょっと違うか)

 なにぶん、小学校の頃に読んだ話なので、「盗ったのはウナギじゃなく、ウサギです」とかいう類の指摘はカンベンしてね。
本の挿絵を見た当時の私は、戸の前に盛られた「山の幸」を、子狐が、どうやってそこまで持ってきたのかと疑問だった。


 土手の上から


突き当たりの川沿いを、左に行くと 
 両脇に続く花

まだ蕾も多く、4−5日は見られそう
小さな川には鴨が数羽 
 カルガモかな? 地味な色だ


引き返して、右手側へ進む 
 どこまで行っても続く花
 
 浅い川には、鯉が背を覗かせているが、
底の泥の色のせいか、水が濁っているのか、
姿は、よく見えない。

 以前は、流れ込む下水で、強い匂いを放つ川には、
魚など居なかったそうだ。

 ちなみに、同行の叔母は、この街の出である。
(と言っても、母の弟嫁なので、私と血の繋がりは無い)




土手内側、左奥の白いものは、


 白い彼岸花

 紅いものより、ひと回り大きいので、
自然のアルビノ(白子)ではなく、園芸種なのかも?

正確には、白と言うよりクリーム色で、少し、ピンクを帯びている




上から見ると、こんな感じ



土手は、見たとおり、結構な高さがあるので、降りるのはタイヘン
・・・っていうか、ここへ降りて撮ってたのは私くらいだし?


 道路から土手への入り口付近は、
スベリヒユ(ポーチュラカ)の花の海


 土手から道路側を見ると、こんな感じ

 花畑の向こうに並ぶのは、花見客の車。
ちなみに、私の車は、右端に突っ込んである

 専用駐車場というより、路肩に近いが、ここが一杯でも、
すぐ近くの公園に(キツネ像のある)駐車場がある。


 公園の「ゴンギツネ」の像
・・・ビミョーだ。

 往復で、250kくらいだったろうか?
半病人の私の体力が持つかが心配だったが、
日中も、たいして気温が上がらなかったおかげで、
無事生還。

 が、夕方から、何気に憶えのある腹痛到来、家に着くと、プチ下血。
ああ、また再発かと思ったが、今のところ、進行はしてない。

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