6/19 ヒマラヤの青い芥子 行程レポ

 二度とお目に掛かれないと思っていた青い花、ヒマラヤの青い芥子。
ずっと心残りになっていた。 特に、デジA1を入手してからは…
 
 「05年6/17 清見の蒼い芥子」より
この花も、恐らく、今年で見納めだろう。
今年春の合併で、清美村は、高山市 清美町となった
 村おこし目的で始まった、この試験的な委託栽培も、年を重ね、試行錯誤でようやくここまできたが、
この春の合併で、役所の管轄は高山市となり、来年の見通しは立っていないそうだ。 


 その翌年、1輪だけ開花した写真を新聞で見てから4年目、
母が「ちょっと前に新聞に載っていた」…とか言いだしたのが18日のことだった。 


ちょっと前の新聞記事↓

岐阜新聞Webより 「ヒマラヤの青いケシ」涼しげな大輪 高山  2009年06月16日

「ヒマラヤの青いケシ」と呼ばれ、
標高の高い所でしか育たないメコノプシス・ベトニキフォリアが、
高山市清見町上小鳥の農業大坪正一さん(68)方の畑で
大輪の花を咲かせている。

 この花は、ヒマラヤやチベットなどの高山地帯に咲く。
園芸用に市販されているが低地での栽培は難しい。
大坪さんは10年ほど前から栽培を始め、
日中の気温上昇から守るため遮光シートを掛けるなど工夫している。

 昨年5月に約700株を植えたが、
春先に気温が高かったため花を付けたのは50株ほど。
直径約10センチの淡い青色の花が、山村で涼しげに揺れている。
見ごろは今月20日ごろまで。

涼しげな花を咲かせた
「ヒマラヤの青いケシ」
 高山市清見町上小鳥


 ほぼ毎日新聞をめくる習慣を持つ私だが、月初めに連載小説が終わってからというもの、
新聞を見るのがサボりがちになり、見逃していたらしい。

 すわっ! なんてことだ〜!! 行かねば!
今すぐ飛びだしたい気分だが、あいにくの空模様、プラス体調悪しで運転どころではない。
 とりあえず、新聞の情報を頼りに電話で特攻「明日行きますからよろしく!」
そうして、翌朝、気だるい体にカフェイン剤を流し込み、現地へ向けて出発した。


2009年6月19日 10:30頃出発(←洗濯物を取り込んでから出かけた)

11:24 久々野の道の駅「なぎさ」通過  既にドライブにうんざり気味
ここの名物は、リンゴ2個の入ったアップルパイだが、初冬の僅か期間限定販売だ

↓面倒臭いので乗車したまま振り返り撮り


高山市久々野町と高山市一之宮町境に位置する標高782mの宮峠
左側には長い登坂車線、冬季が難所なのは言うまでもない。

キモチてきには、北部へは行きたくない。
こんなところで引き返さなきゃならないのがツライから
どうせなら、このまま端まで行きたくなるやん!


途中の待避所にて  ガマズミの花が咲いていた

宮峠のバイパストンネル造りが計画中らしいが、
出来た頃には過疎化で通る人居ないんでは?

この手の急カーブ速度制限表示なんて、タテマエ的なモノがほとんどと思うが、
この宮峠において、制限速度をナメると、少しは後悔することになると思う。

特に下り坂はイヤだなぁ…  夜道もイヤだが、冬の圧雪路とか考えたくもない


峠の終盤、右側に高山の町並みが見える

この坂の下にあったドライブインは、いつの間にか無くなってしまった
この辺り唯一の休憩所的な店だったが、流行らなかったからやめたんだろうな



ようやく市の中心付近へ 
一応、積雪地帯なので、信号機が縦付きになっている

しかし、高山市に着いても、清見までゆうに30分はあるのだ



清見方面への道へ入ると、すぐに目に付く地元某宗教の成金的建物
金色の建造物屋根には、紅い桃(?)が載っている

ちなみに「MAHIKARI教」という(実名は漢字)
 手をかざすと、手から熱波(?)が出て、悪いところが治るのだそうだ。
それで治れば病死する人なんて居ないワケで…

ハッキリキッパリ言わせて貰う! 誰がどう言っても、
宗教やそれに準じるモノなんぞ大嫌いだ〜〜!!
自分の最後くらい、自力でなんとかしやがれ!


12:22 北陸自動車道が見えた

 が、ここまで来ても、さらに奥へ行かなきゃならない
ほとんど荘川、住んでる人はタイヘンだ

長い上り坂をひたすら行く 
高速道が出来てから、遠くから来る車はそちらを走るため、下を通る車は少ない


12:30 清見インター間近  そろそろ目的地も近い


北部の県境に近いそこは、時の流れが一月ほど遅い
木々は、初夏の瑞々しい緑をまとい、タニウツギの花が満開

 帰り道は「せせらぎ街道」経由にしてみた
どちらの道を選んでも、最初か最後で峠道を通らないと行けないというビミョーさ
高速道に乗るには、どのインターでも1時間強という陸の孤島となってしまった

県境に近い奥なのに、清見は高速道路が通った分、ウチの町より便利かも


 清見は、その冷涼な気候を利用し、中富良野町に倣ってラベンダー栽培を試みた
山間部なので、どう頑張っても、本家の足もとにも及ばないのが哀しい

↑手前の株は花穂は出ているが、まだ咲いていない


閑古鳥が止まっていた


16:10 「せせらぎ街道」こと、 国道472号
ゆっくりし過ぎたのと、下り坂天気のため、山間部の道は既に薄暗くなっていた

北部のため、森の木々も北系となる
秋には黄葉の名コースだ


 道沿いあちこちに白い花の群れが見えるので、チェーン脱着場で停めてみた
ヤブテマリにしては葉が違うし、花のつきかたもビミョー








右側のスペースはチェーン脱着場らしい


 いくら夏の日が長くとも、山間部の日暮れは早い
道の駅「パスカル清見」に着いた時は、山に薄い靄が掛かっていた。
もうじき午後5時になる。 広い駐車場には数台の車が入っているのみ

 家に着く前に雨にならなきゃいいが…

パスカル清見のラベンダー園
プチ中富良野気分が味わえる
残念ながら、開花前の為、ほとんど香りがしない


 


 パスカル清見を過ぎ、飛騨美濃有料道路に入る。
岐阜県高山市清見町大字大原から岐阜県郡上市明宝奥住まで 2.93km  
「普通車400円」 って、距離からすると100円くらいが妥当では?

 途中の坂本峠(標高979m)に開いた坂本トンネルを出ると、長い下り坂に入る。
トンネルを出た直後の橋が高さを感じさせるため、
高所恐怖症の私は、ひたすら前だけを見るようにしているのだが、
見ないようにと意識するほど、視線がそっちへ行ってしまうあたり…

このカーブを過ぎると料金所がある
平日夕方、時期柄もあり、ほとんど車は通っていない


利き腕の怪我で、数年間満足に使えなかったため、
普通の山岳道路程度なら片手で余裕だが、
この低速走行で激しく傾いた画面が余裕の無さを証言している
(もとより、適当にカメラを向けて撮ってるだけだが)


17:30 掘越峠
ウチから「せせらぎ街道」を通ろうとすれば、ここを通らざるを得ないことになる。

行きか帰り、どっちにするか迷い、結局こうなった
判っちゃいたが、終盤で一番キツイ峠かよ…orz

この峠のイヤなところは、途中で一旦、普通の山道のようなコースになることだ
「あ〜 峠終わった〜!」と思わせて、暫くすると、またつづら折りが始まる

ほとんど通行車両が無いのが唯一の救いか
逆に、夜とかはそれがイヤだが(何かあっても人が居ない)



 18:00 日没

ここまでくれば、家まで20kほどだ
 っていうか、まだ20kもあるのか…

 往復で210Kほど、片道2時間半弱くらい
さほど長距離ということもないが、
アップダウンのつづら折り道は疲れる



 落ちる陽、
脇の藪にキツリフネソウが咲いていた
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