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ゲンノショウコ

 先日の天気予報で、「今の時点での(今年の)台風上陸はゼロ」と言っていた。
例年ならば、盆明け頃から毎週のようにきてもおかしくはない。
 この長雨をもたらす前線が、高気圧が来るのを抑え込み、台風の接近をも阻んでいるらしい。
そう言われると、この長雨も、そんなに悪くは無いかも?…と思えないことも無い。

 降りそうで降らない、晴れそうで晴れない、はっきりしない天気だ。
なのに蒸し暑さだけは夏、汗は流れても、体温が内に籠るばかり。
 
 9月とはいえ、例年なら、まだ夏が濃厚に残る時期でもある。
暑くて当然なのだが、長引く悪天に、季節感を狂わされてしまった。
 
 植物たちは、短日化を鋭敏に感じとり、日ごと、開花時間をずらしていく。
開きっぱなしの朝顔や夕顔は、残り少ない時を惜しんでいるのかも知れない。
 天気のせいか、はたまた、シーズンを繰り上げたのか、裏の花に集まる蝶が少なくなった。


曇天のおかげで、長い時間、綺麗な色姿を保っている



2年ぶりに咲いたリコリスは、降られっぱなしのうちに開花終了か?



裏の畑、数本残ったクレオメが、弱弱しい花を付けている


 その向いでは、シュウメイギクが、
日ごと勢いを増す

 追うものと追われるもの、夏と秋の入れ替わり
 その蕾の傍には、
ボロボロの羽のモンシロチョウが一匹
どうやら、ここは昨夜の宿だったもよう



裏の花畑の来客は、もうピークを過ぎたのだろうか?
今日見たアゲハは、この一匹のみだった


 気の早い栗がはじけ、
青い実を曝していた

 本来ならば、実が熟してからイガが割れる
イガの成長が追いつかなかったのか?
 県内東部では、既に、
名物の「栗きんとん」の製造を始めているが


 こちらも、かなり気が早い

 茶の木の花
普通は、秋から初冬にかけて咲く 
 自家製のお茶を作る暇も無くなり、
出た新芽を放置、
のちに刈り込むだけの家も多くなった

 さらには、樹ごと処理される羽目に…


ツユクサと、ゲンノショウコの混生
夏と秋が入り混じった季節





ゲンノショウコの蜜を吸うキチョウ  モンシロチョウより一回り小型の蝶
角ばった羽の型からして、これは、多分、成虫のまま越冬タイプ


 知人宅庭先に、
白いサルスベリが咲いていた
夏の白花は映えるが、
初秋になると、とたんに淋しげになる

 「百日紅」ってくらいだから、
紅色系じゃないのも原因かも


その反対側には、ニラの花が群れていたが、
やっぱり、この季節の白花は淋しい


地味な花だが、アリや蜂が集まってるところを見ると、それなりに見返りがあるのだろう



通り道沿いの畑に咲く、オクラの花
盛夏には大輪だった花も、今では、かなり小柄になり、実も取られず放置されている


 この付近は、
植えられる率の割に、
食用率が低い

 要するに、オクラ自体が、
年寄り連中に好まれていないのだ
確かに、レパートリー少ないもんね
年寄りは、自分の知らないモノ食べないし…

 (ならば、なぜ、こんなに作る?)

 ちなみに、我が家も懲りたらしく、
今年は作らなかった
 似たモノで「花オクラ」というのもあるが、
さらに放置率高し…




犬友達の玄関先に、昔懐かしい「おじぎ草」の鉢植えがあった
合歓の木を小型にしたような感じだが、合歓は樹、こちらは草


 線路際をうろうろとしてて、ふと見ると、
樹の下の方に、白い花びらが落ちている

 ありゃ…? 狂い咲きが1輪あったのか
しまった! 早く気づけば良かった

…と、畑側へ周ると、
こちらにも、花の痕跡と、
現在開花中の花があった

 
 季節柄、
春や初夏の花が狂い咲きしやすいんだが、
葉が茂り放題のモクレンでは、
咲いても、埋もれてしまう

 春先、花が樹全体を覆う姿は、
落葉樹ならではの光景なのだ
 せっかく貯めた花芽が勿体ないから、
春まで咲かないでくれよ


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