10/18
マムシ草

 乾燥した晴天が続き、今日も、日中は暑いような陽気だった。
こんな日に慣れたら、いきなりくる寒気がツライ。

 秋は実りの季節だ。
とはいえ、食用になるものばかりではない。
 
 この地方では、キノコのことを「コケ」と呼び、秋には、たいてい、一人や二人、「コケ取りで行方不明」とか、
「毒コケを食べて…」などという事件が後を絶たないが、そういうことをするのは、ほとんどが年配者でもある。
 いく年を生きても、人は欲から解放されないワケだ。

 年々減り続ける国内産マツタケの代わりに、この田舎町の店にも、某国産の安価なマツタケが売られていた。
 

マムシ草の実

 今年は見ないな〜と思っていたら、
近所の山裾で遭遇
 (というより、私があまりうろつけないのだが)

 毒々しい色の実は、薄暗い林の中でも目立つ
しかし、ちと手が届かない場所だった

無理に傍へ行きたいようなモノでもなし


 林のなか、
白いベル状の花が目についた
 ツルニンジンだと思うが、
かなり白っぽい個体だ

 手前の藪が深くて近寄れなかった

こちらは、付近の別個体↓ 普通はこんな感じの色あい


 ツクバネの実
 見るからに、
遠くまで飛んで行けそうな形をしている

 落果する時を見たことは無いが
 本体


 サルトリイバラ
あまり実生りが良くないうえ
色も良くない

場所の日当たりが悪過ぎるのか


 フユイチゴの実

 赤くても酸っぱくて、種ばかり
はっきり言って、美味しくない苺
 ↓の方に、フユイチゴ撮りのこぼれ話アリ


 どこを見ても、この花ばかり
イヌタデとノコンギク 



アキチョウジの群れ


花は頭頂部まで咲き進み、
株下には、花が落ちている

◆真剣に驚いたこと◆

 ↑のフユイチゴを撮ろうとしたときだ。
なんとなく、足元に気配を感じ、視線を落とした。
 …っ!!!

 そこには、コブラの如く、喉元を平らに広げ、立ち上がって威嚇している蛇が居た!
胴体が太短く、まだら模様がある。
 ヤバっ! マムシか?  ロコツに怒ってるということは、もしかして、踏んだとか?
 
 確認している暇も、写真を撮る間も無かった。
瞬間、私は元来た道を走りだした。(といっても、20Mくらいでダウン)
 立ち止まって後を振り返るが、蛇は居ない。 (いちゃ困るが)
やれやれ… 

 卵胎性のマムシは、この時期、 腹に子を宿していることがあり、その期間は気が荒くなる。
毒蛇とはいえ、普段なら、ワザワザ襲ってくることは少ないが、この時期は、問答無用で襲ってくる場合があるのだ。
 野山で、野生の生き物にヒトが敵うワケがないのだ。 例え、蜂一匹にでも…
 

 もういいだろと、そこへ戻ると、平静に戻った蛇が山へ入っていくところだった。(って、戻るか?フツー)
チラリと見えた首元が黄色かった。
 マムシの腹部が見えたのか、ヤマカガシだったのか…
(ヤマカガシも体の模様は似ている  一応、コレも毒蛇だが、マムシほど積極的には咬まない)

 滅多なことでは悲鳴など上げない私だが、今回は、「ぎゃっ…」と短い悲鳴を上げた。
その後も、心臓がバクバクした。 
 あ〜 ビックリした!(それでも確認に戻る辺りが…)


 花畑を賑わせた蝶達も、めっきり数が減った

 ←↓両方ともメス



手当たり次第に迫るオスが居ない世界は、ある意味、とても平和である

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