10/17
散る

 秋は、色んな命が散りゆく季節。
力いっぱい生き、力尽きた遺骸は、夏のように、すぐには消えることなく地面を飾る。
 自らの一生を語るように…

 人生は、度々、四季に例えられることがある。
「秋」は、その人自身が感じることでしか無いが、過去を振り向いたとき、ある程度の手応えが残っていれば、
「まあまあ、いい人生だった」と思えるものだろうか?


シュウメイギクの花弁


コスモスの花びら




そして、花の下には、夏の形見たちが残された

そこは、かつて、獰猛なハンター(カマキリ)の棲みかであったのだろうと思われる
そのハンターも、既に命が尽きたのか、辺りには見当たらなかった

点々と残るツマグロヒョウモンの羽根

子孫を残そうと、必死に張り切っていたオスと、
 雄からのアタックに辟易していたメス

 オマエ達、悔いは無いか?
こちらはモンキチョウ

体が消え去った後、残る印(羽)が虚しい



 夕方まで気づかなかったが、
一株のホテイアオイが咲いていた

 寒々しいな
本来、温暖な地方のモノなので、
ここでは冬越しが出来ない

どの株も、既に葉が死にかけている
 昨日の芙蓉は、
花を閉じることもできなかったようだ

 なんとか生き伸びている命も、
初霜で一斉に終わる

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