12/19
冬枯れ

 よく晴れて(冬にしては)穏やかな日だった。
このところ、ずっと引きこもってばかりいる。
 今年最後になることを踏まえ、町内奥までふらりと出かけてみた。

 空を映しこんだ川面は蒼いけれど、夏のそれとは違い、冷たい色をしていた。
冬枯れの景色は、間もなく、雪と氷に閉ざされる。


菊科の種のようだが、
葉も枯れ果てた今では、
それが何なのか判らない



落葉した灌木達の間から湖面が覗く


 立ち枯れたススキの穂が
微かな風に揺れていた
 初夏、
鮮やかな桃色の花を付けていたタニウツギ

 開ききり、枯れ果てた種の莢だけが残る



道路際の緑の壁は消え去り、崖下が透けて見える



茶色の景色の中、残る緑は針葉樹だけ


そんな中、唯一目を引くのが、いつもの紅い実の群れ
科も判らないので、名前を探し様が無い


 結構大きな房だ

手の届くような場所に無いので判らないが
感覚的には、径1センチくらいの実に見える

質感は硬いっぽい
鳥が居るところを見たことがないので
多分、マズいんだと思うが



鈴生りなので、よく目立つ



某所の桜の木に着いてる宿木は、今年は勢いが無いようだ
上半分は枯れ、この季節に生るはずの実は確認できなかった


本来、この辺りにはほとんど無いモノだし、
この株が生きるのが精いっぱいで、増えるどころではないのだろう

言うまでもなく、着かれた桜には、迷惑意外の何でもないモノだが


 落葉した枝に藤の実が下がる
莢は、物凄く硬くて、素手で開くようなモノじゃない
しかし、未だに莢が閉じていて、いつ種が出るんだか


 湖面に冷たい空気が流れる

 こんな晴天の車内は、春のような暖かさだが、
一歩出れば、そこは12月の外気…
カバノキ科 クマシデ

枯れた実が残る枝には、
来春の芽が沢山付いている

こういう芽を見る度思う
落葉して寂しい姿になった木は皆、
曖昧ではない希望を持っている、…と


ウチのモクレンは、すっかり眠りについた

対して、今さらひっこみの着かない株一つ

それでも、花は懸命に咲いている

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