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氷雪
冬将軍がやってきた。
バラバラと音を立て降る霰は、時に雹になり、みるみるうちに辺りを染めていく。
時折り射す陽は、冬将軍の前に戦うそぶりもみせず、そそくさと隠れていく。
最高気温3度、冷蔵庫内より寒い。
霰は、夕暮れ間際に牡丹雪に変わった。
落ち葉が凍てつき、足元でバリバリと音を立てた。
暖冬予報だったのに、今から雪では、いつにもまして長い冬となりそうだ。
大粒の霰は、たちまち畑を覆っていく
さすがに雪原とまではいかないが
クリスマスローズや、 | |
僅かに残った小菊、 |
夏の生き残りのグロリオサデージーにも、容赦なく叩きつける
モクレンの落ち葉が埋もれていく
蕾は、こういう時の為、銀毛のコートを纏っている
厚い雪雲の隙間から、陽光が漏れているが、
いぜん、雪雲の勢力は強く、
霰は、さらに大粒になった
畑の菜も凍てついている | |
数日前まで咲いていたシロタンポポ 突然の寒気に身を縮めている |
ヒマラヤユキノシタ
凍てついた花弁が崩れかけている
こんな時期に咲くから〜…
こちらは降っているが、向こう側は晴れている
山間部の冬は、いつもこんな感じ
って、夏もそうだが 「夕立は馬の背を分ける」って
雲の向こうに、うっすらと陽の影が見える
牡丹雪に変わった
景色は色を失い、墨画に変わった
雪の中のバイカウツギ
初夏の花と雪なんて、なんとも珍しい光景だが、嬉しくは無い
遅く出た蕾は、半分開きかけて止まっていた
さすがに気の毒になり、枝を切って室内へ入れた
よく降ることで…
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