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ガマズミ

　夜が明けると、陽も無く、寒い朝だった。
予報、外れかい！と脳内で悪態付くこと暫く、思い出したように雲が晴れていった。

　枯れ草色の景色の中、唯一の彩は、ガマズミの紅い実。
初夏に花咲き、半年がかりで熟した実は、来年の希望となりえるのだろうか。

ガマズミの実は、紅くなった程度では、酸っぱくて食べられないらしいが、
この時期になると酸味が消え、果実酒にもなるという

桜並木は冬景色へと代わり、枯れたススキが揺れている

落葉した木々は、妙に隙間が開いて、余計に寒々しさが募る

斜面一面を覆っていた葛も、一斉に枯れた↓

常緑樹を除き、落葉した木々は、その実すらも枯れ果てていた

葉陰に身を隠すようなフユイチゴは、紅いばかりで酸っぱい

花欲しいな…　ロウバイでも買ってくるか　

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