8/27
稲刈り はさがけ

 いぜん、ぐずついた天気が続いている。
「次に晴れるのは、来月になってから」…だそうだ。
 残り少ない夏をすっとばされてしまった。
神社付近の山で、ミンミンゼミが遠慮がちに鳴いている。

 こんな天気なのに、近所の田では、早くも、稲刈りが済んでいた。
この地方は寒地なので、早生種が多いが、稲刈りの時期は、台風シーズンでもある。
今年の夏は晴天続きだったので、稲開花には恵まれたが、「終わりよければ全て良し」
 終ってみなければ判らない。

「はさがけ」して乾燥した米は、機械処理のものより美味しいのだそうだが、
 こうしてから長雨が続くと、この状態で芽吹いてしまい、食用にはならなくなるのだそうだ。
 発芽玄米が流行りでも、もみガラ付きでは、ちと無理があるしね?



 枯れゆくヒャクニチソウと、
咲き始めたばかりのコスモス

夏と秋の交代時期だ
 脇の荒地のエノコログサは、
穂は開き切り、実もほとんど落ちている



刈り入れが済み、がらんとした田に、小さな白い球のような蕾が出ている


 これは、もしや、シラタマホシクサか?
(干し草じゃなくて、星草)
と期待したら、ただのホシクサだった

 現実はそんなに甘くないってことだ


干上がった田のあちこちに、オモダカの花が咲いている
クワイモの親戚だったように記憶している

雄花




ごちゃごちゃしていて、肝心のオモダカの葉が判り難いが、細い三角のがソレ


こちらは雌花

開花後、残った雌しべは、
 次第に大きくなり、いずれは種になる


オモダカの花は咲いているが、イナゴの乗ってる葉は、コナスビというヤツのもの
コナスビ全体図↓ 
晩秋に、ホテイアオイの花を小型にしたような青紫色の花を咲かせる



しかし、このイナゴ、今頃になっても幼虫とは… 
オマエ、早くしないと、幼虫のまま寿命が来るで!



ミゾカクシの花 こんなでもキキョウ科
サワギキョウも、こんな形の花だし、アリと言えばアリかも



 紫蘇の花
言うまでもなく紫蘇科
 こんな地味な花にも、
ちゃんと虫がやってきて受粉していく
 この季節によく見かける、
胴が長くてトロくさい印象の蜂だ
 紫蘇の群生 
毎年、勝手に生える

 この紫葉のタイプは、
梅干しの色付けに収穫した後、
残りは、実を採るために放置する



 午後から、僅かに陽が射してはきたが、
空には雲が多い

 雲の薄い部分もイワシ雲ばかりなので、
この先の雨は間違いない
 一昨日撮った、
羽の損傷が進んだ個体らしきアゲハが居た

前羽二枚で飛ぶのは、さぞキツイことだろう


目一杯咲いたリコリス群  今年は豊作だ


花一個が大きめなので、数本咲くだけで、かなりのボリュームになる
ごちゃごちゃ感はあるけれど、豪華でいい


 例の遅れて出た蕾だが、
少しこぶりで色も違うから、
これは期待していいかも…


 タマタマ外に居たら、黒いアゲハが飛んできた
地面で吸水中、チラチラと見える表羽がラメラメしている 

 これは、もしや、ミヤマカラスアゲハ?
裏の花撮りの後だったので、デジの電源は切ってある。
 大慌てでセットして、連写モードに切り替えるも、アゲハは遠い…

 捕獲は、しようと思えば出来るかも知れないが、そんな邪道はしない
私が好きなのは、ピンで留められて物体化した標本じゃないのだから



飛翔中でブレているが、表羽は間違いなくミヤマの輝きだ



電子ズームで二倍拡大して連写、なんとか撮れたのがコレ
後羽の尾もちゃんとあり、完全な個体だ

ああ〜 千載一遇のチャンスだったのに〜!!

西村京太郎の「伊豆諸島殺人事件」の中に、
「薄暗い中、樹の葉がザワザワと動いた。 
それは、葉ではなく、青緑色に輝く羽を持つアゲハ蝶だった。
それが何百と樹に止まっている様は、不気味だった…」

…とかいう行があり「なんて贅沢な!」と思ったものだ

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