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花と昆虫たち  1アゲハ編

一応注意事項  
この先は、蝶の画ばかりが、これでもか!というくらい並んでいるので、嫌いな人は即刻帰りたまへ!

 雨続き後の晴れ間は、花畑が虫たちで賑わう。
晩夏の花畑は、蝶達の楽園となった。

 動くことの出来ない植物は、綺麗な花を咲かせ、花粉や蜜を提供することにより、虫達に受粉を手伝って貰う。
虫たちは、自分で動くことができるが、食事のため、花の元へ行かざるを得ない。
 特定の花を好む虫は、より吸蜜しやすい体へと進化した。

 花達は、受粉を手伝って貰う為、いかに虫を集めるかと、色んな進化をした。
より目立つよう、大きな花を付けたり、かぐわしい香りを持ったり、美味しい蜜を作ったり…

 虫の少ない場所、時に咲く花は、より確実に受粉をする構造へと進化した。
特異な例だが、熱帯の薄暗い密林に咲くラフレシアは、腐臭で蠅を集めることで知られている。

 花と虫、全く立場の違う者たちだが、互いの存在が無くては居られない。
緻密に計算されたような利害関係ではあるが、
 互いの利害が一致することは、最も安定した関係である…とも言える。


ヒャクニチソウの藪に集う蝶
高い所は、私の背と同じくらいで、文字通り「藪」


◆キアゲハ◆
ごく一般的なアゲハ蝶  幼虫の食草はセリ科の植物
ニンジンの葉についているのが人目に付きやすいので「人参虫」なんて呼んでいる






 日々、花から花へとヒラヒラ飛んで、蜜を吸う…
一見、お気楽な生活ぶりに見えるが、野生は、そんな生易しいものではない。

空には天敵の鳥、花の中には、狩人が潜んでいるからだ。
半月あるかないかの寿命の間、試練を潜り抜けた印が、その羽に刻まれていく
欠けた羽は、強い個体である証しか?


ひっそりと獲物を待つカマキリ  蝶達の食事の場は、彼らの食卓でもある
優秀な狩人の棲みかの下には、食べ残された羽が散らばっている

立場が変われば見方も変わる  獰猛なカマキリも、生きる為に必至なのだ



◆アオスジアゲハ◆
都会の暖地に多い=つまり、この辺りには少ないので、幼虫などの生態は知らない
取りつく島も無いコメントだが、幼虫を一度も見たことが無いんだからしょうがない

蝶の中でも、大きな羽を持つアゲハ類の飛翔能力は高い

アゲハの中では小型だが、群を抜く高速飛翔型蝶でもある

平たく言えば、ちょっ…オマエっ、速過ぎて撮れねーよ!!


 カメラを向けた頃には、次の花へと移っているし、
吸蜜中も羽をブンブンさせていることが大半なので、撮れてもプレブレ
もちろん連写モードだが、とりあえず画面に入ってれば成功、くらい?

望遠レンズ? ンな画角の狭いもの、話にならんわ! 
三脚? 瞬時に移動する蝶を撮るのに、カメラを固定してどうする!


この蝶って、アゲハにしては、胴がポッコリしていて、目が大きい
優美な青緑模様の羽に反して、ちょこまかと飛ぶ姿が、アンバランスでブサ可愛い

…なんて言ったら失礼だろうか


連写撮りで、タマタマ撮れてた飛翔状態
羽の表側は(背中側)より色が鮮やかだ

吸蜜中の蝶の足には、黄色くなるほど花粉がびっしり付いている↓
否がおうにも受粉が完了するワケだ


 この日最初に見た時は、最大ズームに電子ズームを使っても、画面に小さく入る程度の警戒態度だったんだが、
一旦去って、次に来たときには、少し態度が軟化(?)していて、最終的には接写で撮ることができた。

 一見、綺麗な羽だが、右前羽の一部が欠けている。
蝶が飛べなくなることは、即、死を意味する。
 モデルになって貰った手前(?)寿命のあるうちは、飛べる程度の損傷に留められることを祈ろう。 



◆ナミアゲハ◆
キアゲハよりも地色が薄く、黒い縞模様が細く、目立つ感じ
幼虫の食草は柑橘類の葉やセリ科の植物

ナミ=並み…とかなら、ちょっと失礼だよね? 寿司みたいでさ




この個体も、左後羽根の一部が損傷している



こちらは、珍しく完全な羽を持っている=羽化後、あまり日が経っていない
アゲハ類の後羽は、細長い尾があるので、何かあれば、まずここが千切れる


↑と↓は別の個体だが、どちらもお疲れの様子

↑は羽の燐分が取れて模様がかすれ気味、
↓は、右後羽は全損、左後羽は半壊、残った前羽もボロボロだ
寿命が尽きるのが早いか、羽が無くなるのが早いか…  


短い命を、精一杯生きる夏の精たちは、駆け去る夏と共に逝く

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