8/22
晩夏の花達3 後編

 雲の多い空は、不意に、陰ったり、晴れたりと、慌ただしく変わる。
明日からまた、当分ぐずつきそうなので、少し上流まで足を伸ばした。

 日中なのに、道路沿いの気温表示板は、26度を記している。
いつのまに、こんなに気温が下がったのだろう。
つい少し前までは、午前中でも32度とか35度とかが普通だったのに。
 
 そういえば、朝目覚めても、あまり汗をかいていない。
先週、あれだけ大音量で鳴いていた蝉の声が、明らかに小さくなった。
 
 夏はいつも唐突に終わる。 冬はしつこく居残るのに…


水面は、盛夏のような蒼さは無く、どんよりしている
川岸が出ていたが、この数日の雨で、水位も上がったようだ


 河川敷に咲くオオハンゴンソウは、
まだ残っては居るけれど、
一面では無くなった
代わりに、出たばかりのススキの穂がなびく





ゲンノショウコ 白花




桜並木下の河川敷は、緑も褪せ、枯れ草が目立つ



ここを埋めていたオオハンゴンソウは、種になったものが多い


 キンミズヒキ


 日陰とはいえ、
ツユクサが午後過ぎまで咲いている

 しかし、オオボウシを見なれると、
ツユクサってこんな小さかったか?と思う
ここにもゲンノショウコが咲く



見上げると、無数のアキアカネが舞っている
コイツ等が低い場所を飛ぶときは、湿度が高く、雨が近い


 痩せているが、ツリガネニンジンの花

今年は見ないな〜 と思っていたが…
 キキョウ科

もう、花はほとんど終わっていた



ススキが、日に日に幅を利かせていく

 ◆ ◆ ◆

 さて、この分では、いつ降ってくるか判らないから、サクサクと帰ろう、と車を飛ばしていたら、
反対車線の道路脇藪に、点々とした青紫が目に入った。

 アレ?と、引き返してみると、やはりツリガネニンジンの花だった。
(この速度で、反対車線側の藪に咲く花を見た自分が怖い)
 うろうろした揚句、車は、付近の民家前の空地に勝手に入れた。

 場所が場所なので、藪に体を入れて、ちゃちゃっと撮り、二枝ほど持ち帰ることにした。
もちろん、鋏は車に装備してあるが、あれだけ急いで帰ったのに、花は萎れ掛けていた。
 その後、池の水で回復したが、野生の花は難しい。


藪に埋もれてしまっているが、辺りには数本の株が固まっていた



普通は、このくらいの淡いラベンダー色なんだが、



ここの群れの一部は、濃い紫色をしていた
しかも、沢山咲いている!


 デジの特性で、紫色は、青っぽくなってしまう
ソフトで修正しているが、限度がある

 まあ、青紫系ではあるんだが、
実物はこのくらいの色→

 自宅で夕暮れモードで撮ったので、
背景の緑が明らかに変


 藪中よりはマシだが、
やっぱり、判り難いな〜

 茎は細いし、丈は長いし、花は小さいし…
葉 
 下から
上から 
 虫に食われたのか、
半分が無い花があったので、縦割り画を

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