8/12
晩夏の花達

先月まで、あれほどに鮮やかだった緑は、いつの間にか色褪せていた
一見、黒々とした緑だが、葉の一枚一枚を見ると、穴が開いたりして、くたびれた印象だ



春先、桜吹雪が舞っていた並木も、桜の葉の密度が薄くなっている
反対側の藪は、一面雑草に覆われているが、いずれも、盛夏の勢いはない



アブラゼミはまだ健在ではあるが…


 藪のところどころに、
気の早いススキが穂を出している


ススキの穂を照らす逆光は、かなり斜めになっている
ちみなに、ここは、初夏にはウツギ、夏には合歓の花が咲いていた場所だ


町内奥のダム湖は、晴天続きで渇水状態となり、岸がむき出しになっている
こんな時、ヘタに川岸に近寄ると、隠されていた「何か」が現れていたりするかも


う〜ん… 満水の6割くらいかな?
上流の方は、沈んだ村がむき出しになっていることだろう


初夏のように脇を飾るウツギ類の花も無く、緑は色あせて、
ビロードモウズイカの枯れた花穂が立ち尽くす景色は淋しい限り


ビロウドモウズイカの亡骸たち


萩の花は咲いてはいるが、とにかく、秋の花は地味

 萩の花の蜜を吸うキチョウ

 春から夏にかけ、世代を重ねてきたこの蝶も、
そろそろ最終型になる

 最終型は、羽の先端が角ばっている
この小さな蝶は、最終型になると、
成虫のまま、長い冬をやり過ごす
 それは、どれほど長い時間だろう

 春夏型は、成虫時の寿命は短い
私なら、苦痛の長い寿命より、
春夏の短命の方を選ぶわ
(多分)以上が夏版のコマツナギで、
 これは秋の萩 山萩

 コマツナギに比べ、花がふたまわりほど大きい


 初夏、辺りを彩っていたタニウツギは、
すっかり種になり、熟して枯れてきている

 葉も、お疲れな感じになっている
 タマに、ひと房くらい、
時季外れの花を付けているが


 ダム湖周りにも、ススキが穂を出し始めた

 季節もここまで進めば、冬枯れの景色なんて、すぐそこだ


 おい茂る葛の葉と、盛りの花

 葛葉の草いきれは強いが、
花の香も濃厚だ
 花穂の半分くらいまで咲き進んでいる
 茂って垂れ下がって、
鬱陶しいと言えばそうだが、
葛の海は、初霜と同時に、一斉に枯れ死し
跡には、ミイラのような残骸が広がっている

葛が茂れば茂るほどに、後の枯れ野原は淋しい



あちこちで、クサボタンの花が咲き始めている
よく似たセンニンソウはまだ見ない…というか、個体数そのものが少ない


 クサギの花 雄花
花は径15mm程の小型だが、
不釣り合いにシベが長い
 この樹は、クサギには珍しく、
私の背くらいなのでアップ撮りが出来た

 その分、花数が少ないが


タマアジサイも盛りを過ぎた感
晩夏の野生花の中では、大型で綺麗色なのだが、
今年は裏年だったのか、あまりいい花を見かなかった

装飾花も小型な感

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