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湖面の桜

 桜舞う空、昨日も期待外れだったが、今日も期待外れだった。
疲れが溜まり、普段以上に欲しがらない体に、無理やり、コーンフレークを押し込み、
目をしょぼしょぼさせながら、洗濯もしないで出かけたのだが…

 曇りの日は、たいてい、無風だ=桜吹雪は起きない
諦めて帰ろうとして、ついでだから上流の並木を見に行くと、対岸の桜がバッチリ映り込んでいる。
 アレ? いつもは、凪の、日暮れか日の出時しか映り込みは無いのに。

 ああ…! 今日は、無風で日差しがないから映っているんだ!
目的外だったが、ラッキー! …と思おう。
 対岸を周った直後、湖面には、さざ波が立ち、映り込みは消えていた。

 



 山側を仰ぐと、ムラサキツツジが満開だった。
右側はアセビの花↓


 こちら側にも並木があり、その間には藪が茂っている。
移動しながら、なるべく、手前が遮られない場所を探すも、どこもこんな↑状態
しかも、こちら側は、常に薄暗い。 
 露出云々で、なんとかできるレベルではない。

 下を見ると、幸か不幸か、河の水が減り、岸が出ている。(多分、下流のダム放水で)
…今時期なら蛇も居ないし、降りてみるか。

 崖の途中、「この辺でいっか〜」と撮ったのが↓
ここまで降りてきたんだから、いっそ河縁まで、と行ったのが↓の↓
 
 こんなところで怪我でもして、動けなくなって、救助でもされたりしたら、
それこそ、町中の噂になって、生き恥なので、根性で登った。



 この辺りは、上流の巨大ダムと、すぐ下の第二ダムとの間なので、
放水時には、「増水するから、はよ河から出やがれ!」という放送が流れる。
 その時には、放送車も走り回って警告する。
川の近所に居ると、車載スピーカーで名指しされるハメになる。 …イヤ過ぎ!

 ちなみに、上流の巨大ダムが決壊した場合、50k下流の市まで水没する計算らしい。
付近の村が沈んだそこの貯水には、丸半年掛った。
 一応、東海地方の水瓶である。







 一回りして、花弁乱舞を諦めきれず、最初の並木へ寄ってみた。
一向に風が吹かない…
 
「果報は寝て待て」で、車内で寝転んでいたら、本気で寝てしまい、目覚めたら、正午を回っていた。
 何しに行ったんだか… 
まあ、連日の桜追っかけで、疲れが溜まっていたんだけどさ。


合流地点の桜も散り始めている
一応、舞う花弁が写っているが、少ないので判らないか



道路脇に、桜色の線を引き、散った花弁が溜まっている

 ここを通るたび、気になっているのだが、てんぐす病が、処置されないまま、進んできている。
異常な小枝の増殖、いわば、桜の木にできる癌みたいなものだ。
この枝は、いくら増えても、蕾はつかない。
 
 でも、こういうのって、山桜とかでは見ないような気がする。
園芸種であるソメイは弱いのかも…

 放置しておくと、こういう枝が増えていき、花は咲かなくなり、枯れるんだったか?
処置方法は、病気に掛った枝を切り取るしかないのだが「桜切るバカ、梅切らぬバカ」という。
 (梅は、切らないと花が咲かない=実が生らない)

 桜って、切った断面から雑菌が入って壊死しやすいのだ。
「切り口には保護剤を塗る」とかが要るんだが、高齢化の進む町は、てんぐす病のボランティアも減る一方。
 この町って、人口の割には、無駄に広いしねぇ?


 池に流れる花弁

ここは、初夏にスイレンの咲く池だ


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 すっかり人気の無くなった並木道に、
残った花びらが、朝方の夢のように残っていた
 先日に続き、
花びらは、水に呑まれてしまったもよう


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