10/25
満月

 晴れたり曇ったりしながら、下り坂へ向かっているようだ。
数日続いた穏やかな晴天も、一旦、今日で終わりか。
 日中、藪の中から、微かに虫の声がした。
夜間、虫の声がしなくなってから日が経つが、いまだに生き残っている虫が居るようだ。

 晩秋、今日のような日には、カメムシが、冬眠場所を求めて、家の中へと飛んでくる。
連中は、カーテンの陰などに身を潜め、夜、部屋の灯りを点けると、ブーンと羽音を立てて飛び回る。
 
 タイミングよく捕まえればいいが、逃せば、どこへ侵入されるか判らない。
ただ冬眠するだけなら構わないのだが、あの強烈な悪臭を放たれれば、衣類はもちろん、体に付いたら最悪。
 密閉した容器内では、カメムシ自身が出した臭気で死ぬほどだ。
頭が痛くなるほど臭い!

 ちなみに、初日となった今日は、10匹ほど捕獲した。
カメムシとの戦いは、初冬まで続く。
 


エンジェルストランペット
熱帯の花も、戸外で、霜が降りるまで咲き続ける


 初秋まで咲き付けたモミジアオイも、
今は、ほとんど種ばかりになった
 最後に残った蕾も、
寒さに開くことが出来ず…
 



次第に小型になったアメリカフヨウ 多分、最終花 
よく咲いたよ


 薄日の射す中、
ツワブキの花に来たセセリチョウ
 シュウカイドウの花に留まる小さなアブ

花も、じきに無くなる
虫達の命も、風前の灯火だ


 ラッキョウの花
 どこから見ても、葱科そのものだ
 これの大型のものが「アリウム なんとか」
いう名で売られている

よく、生け花とにかに使われるアレだ


 また、ひと夏が過ぎ、
ひとまわり大きくなった木蓮は、
もはや、私の手が届くわけもなく、
思うような剪定が出来ない
枝のあちこちには、
既に、ふっくらとした花芽が…

 来春は、沢山の花が咲くことだろう
木に、雪が積もったように



木蓮の足元には、痩せたマユミが、ぱらぱらと実を付けている


 夕刻、5時半を少し回った頃、
アナのトイレに出ると、月が出ていた
 晩秋の満月は、すぐに雲に隠れてしまったが、
雨天前夜にしては上出来だ



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