2 花編


ダム湖を周る山道、夏の深緑はとうに褪せ、


 萩の葉は黄色く染まり、
ほんのり紅く染まった桜葉も、
いまや、落ちるのを待つばかり


 ひと気の無い道沿いを、
秋の花が飾る
ユウガギク(多分)


 冬を前にして、
最期の食事に余念のないキチョウ達


 晩夏から秋に掛けて羽化したキチョウは、
成虫のままで、長い冬を越す

冬越版は、羽の形が角ばるので判別が付く
冬を目前にしても、恋の季節は終わらない

陽だまりの中、雌を見つけ、求愛中の雄


 黄色い菊科の花「ヤクシソウ」
花は沢山咲くが、
株が立つわけでなく、
淋しい印象の花だ 


 マムシグサの実
ぎっしりと付いた実が紅く色付き、
毒々しさに拍車をかけている



晴天の下、湖面が青く輝く
(なんだか、異様に水面が上っていたが)


 枯れ野原へ変わろうとしているそこに、
一輪のノコギリソウが咲く



時期遅れのコナスビの花



どこの山にも咲いている、紫蘇科の紫色の花、アキチョウジ


 紫蘇科にしては、やや大型な方だが、
やっぱり地味だ
 藪の中、小さなヤマアジサイが、
木漏れ日のスポットを浴びていた



草生い茂る斜面、「青いものが見えるな」…と思ったら、
こんな田舎でも珍しい天然のリンドウだった


 道路際、山から水が流れる場所
岩の隙間から、大文字草が咲いていた

流石に、あんなところでは、
気付いても、誰も採れんわ

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