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雛罌粟(ひなげし)

 灰色の雲に覆われた空、遠くで響き始めた雷の音が、ほどなく真上へやってきた。
激しい雨のカーテンが、ゆらゆらと揺れながら、向きを変えていく。
 
 雨は、散々、花たちを叩いたあと、そ知らぬ顔で通り過ぎた。
跡に残るは、痛み、うなだれた花と、冷たい空気。
 今夜は、久々に冷え込みそうだ。
 
 裏の雛罌粟自生(?)地
毎年、勝手に、生えて咲いている

先月末から咲き始め、見ごろになった頃
 紙細工のような花びらが
初夏の風に弄られている



散歩道、線路沿いに咲く矢車草


 宝石のサファイヤは、
この花の青色が理想色とされているそうだ

 私の愛用の紅茶トワイニングの
「レディグレイ」には、
この花びらが入っているが、
 特に香りがあるというわけではない


 メマツヨイグサ

宵に咲く花だが、気温の低い日は、
翌日の正午くらいまで咲いている



ツマキチョウ 雄
一見、ちょっと小さめのモンシロチョウという感じだが、
羽先の形と黄紋が特徴的


 コンニャク芋の花

 里芋やマムシ草と同科なので、
花の形も似ているが、
花と呼ぶのも躊躇われるような姿だ


 今年はどれも標準的な大きさだが、
花が咲くと、芋は痩せてしまうので、
使い物にならない
 アナと比較


 コウゾの花
 
雄花と雌花があるが、この枝は雌花ばかりだ


 アメリカフウロ

その名の通りアメリカ産の帰化植物
花は7〜8ミリと、小さい

もちっとデカくて、エゾフウロみたいな感じなら、
群生しても可愛いんだが



繁殖力が強いので、空き地は、この花で一杯だ


 キツネノアザミ
 蕾の先端から、糸が噴出したような姿の花



雨上がりの夕暮れ
オオデマリの花は、まだ成長過程で緑味が強い




雛罌粟の花の命は短く、咲いた翌日の夕方には散ってしまうが、
その短い命を、雷雨に叩かれるのも気の毒だ


 雛罌粟の蕾

うなだれていた蕾が、こうして立ち上がると、
翌日に、緑のホウを脱ぎ捨て、花びらが開く

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