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蛍
「ほ〜ほ〜 ほ〜たる 来い こっちの水は甘いぞ…」
(考えてみると、随分、勝手な言い分の歌詞である)
今年も、蛍のシーズンになった。
一週間ほど前に行った時は、気温が低いせいか、1〜2匹しか居なかったので、再トライ。
「群れる」ほどには居ないが、数匹程度は画面に入ったので、まあ、よしとしよう。
(蛍は、小雨が降っている日のほうが、出没率高し)
闇の中、白いワンピにロングヘアでうろつく私を見た人は、ちょっとイヤだったかも知れない。
これらの光跡を見ると、蛍は飛翔能力が低いと思われる。 実際、飛んでいる蛍を手で叩き落とせるほどだし、 飛んでいるものより、とまっているものの方が多い。 夜に活動する虫じゃなかったら、とっくに絶滅しているかもね。 |
蛍は、雄と雌で発光パターンが違うのだそうだ。 腹部の発光器が二列あるのが雄、一列のみが雌。 (ウチのサイトの過去分に、写真がある筈なので、 見たい人は探してください) |
雌は、あまり飛ばず、葉にとまっていることが多い。
雌を見つけた雄は、落下するように降りていく。
淡水性の巻貝「カワニナ」を食料とする蛍だが、それも幼虫時のみ。
成虫になった蛍には、消化器官が無いので、短い命を、水のみで生きる。
ちなみに、蛍は、卵も、幼虫も、蛹も発光するらしいが、幼虫の姿はエグイ!
(蛹は、水辺の土の中で繭を作る)
夕暮れが迫り、蛍が光始めた (この個体は雌) |
花の上、中、下と3匹の蛍が居るのだが、あまり光らない
(時間が早いのか?)
ホタルブクロの行灯完成 カメラは、人間の目と似た構造だが、 カメラの視力は、人間ほど明るくない。 闇の中ではピントが合わないので、 懐中電灯で照らし、ピントあわせを補助した。 (ああ、面倒臭い!) |
そして誰も居なくなった
前日の夜、近所ので、撮影用の蛍を数匹捕獲して、虫かごに入れてあった。
もちろん、水をかけた草とともに。
翌日は雨で、撮影不可。
かごの中の蛍が少なくなっていた。
1〜2匹、小さい個体が居たから、かごの隙間から、出て行ってしまったのだろう。
さらに、当日の夕方、かごを見ると、「そして誰も居なくなった」状態一歩手前。
かごの中には、雌一匹しか残っていなかった。
そんなに粗いかごじゃないのに、どうやって出て行ったんだろう?
っていうか、雄連中、雌置いて出ていくんかい!!
一匹だけでもいいのだが、雌は発光が弱いんで、ホタルブクロの花に停めておいた。
翌日、↑の光跡写真を撮った後、4匹の蛍を持ち帰ると、全部雄だった。(彼女居ない歴一生?)
ホタルブクロの花にとめた雌は、そこを動いていなかったので、回収して、雄と一緒に容器に入れた。
翌日は、あいにくの雨模様、小雨の中、傘を差しての撮影は、報われたとは言い難い。
蛍は、雌を残して、どこかへ飛んでいった。
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