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秋の気配

 晩夏になって、急に気温が高くなった。
「暑い、暑い」と言う人間を尻目に、植物は、既に、秋へと移行している。
 向かいの山から、ツクツクホウシの鳴き声が響く。
「オーシー ツクツク オーシー…」 
 夏を惜しむ鳴き声は、来月の中ごろまで続くだろうか。

 日没が過ぎると、すとんと闇が落ちてくる。
白夜のような長い夕暮れは、過去のことになった。
つるべ落としの秋は、すぐそこに。
 長梅雨は、一年で一番長い昼間の時間を、ほとんど削ってしまった。


早くも、ススキの穂が出ていた


 県道沿いの山裾に、目立つ大きな芹科の花
 オオバセンキュウかシシウドか、よく判らないのだが、
特徴からすると、多分前者だろう

 晩夏の北海道でも、似た種のものが
原野にニョキニョキと出ていた
 小さな花は、可愛いと言えないこともない



藪のあちこちには、仙人草が咲き、


 足元には、ギボウシの花が咲いている

初夏に咲くものとは、少し感じが違い、
紫色が濃い目に出ている

 ミズギボウシ?



ちょい大きめの萩の花は、ナンテンハギ


這うように、ひっそりと咲いている

普通の萩のように枝別れしないようだ



もう少し行くと、ツリガネニンジンが咲いていた



キキョウ科  ベル状の花は、長さ1.5センチくらい
小さな花なので、車では、気づかずに通り過ぎてしまう


 草に埋もれるように咲くハグロソウ

あまりにひっそりしているので、
傍へ行くまで気づかなかった
ウチの近所は白花だが、
ここのものは桃色バージョンだ



このところ、雨が降らないので、川岸が広くなっている


 芙蓉の花

鮮やかな大輪花だが、一日花
夏の花というべきか、初秋の花と言うべきか…



裏の畑に生るヒョウタン
今のところ、「らしい」ものは4つ


 茂るコウホネの葉のハンモックでくつろぐ蛙

見るからに涼しげだが、そんなことを言っていられるのも今のうち
冬になれば、山水は、手を切るような冷たさに変わる

この、小さな池に棲む蛙たちは、
どれくらいの率で冬を越せるのだろう?

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