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リコリス開花

 また、台風が迫っているらしい。
予報ほどに悪天候ではないけれど、青空が出ては翳るを繰り返す。

 流れる雲は速く、たちまち雲に覆われる空。
強い風は、山の朴の木をも揺らす。
 うねりながら、裏返った葉が、銀色に輝いている。

 日照不足に続き、台風豊作はカンベンして欲しいわ。


午前中は、比較的晴れていた


強風に翻る朴の木の葉い

あちこちから、木々のざわめきが聞こえる


予想より早く、リコリス第一陣が開花した
ヒガンバナ類は、葉と花が別時期に出るので、花だけが咲く

別名、ナツズイセン(まあ、広い意味では、確かにユリ科だよね)


 昨日は、まだこんな状態だったのに、
ヒガンバナ科の開花は、本当に唐突だ。

 この種は、晩夏に開花して休眠、
春に葉を出して養分を蓄え、また休眠
という、変則的な生き方をする


 もろい花弁が、
強風で痛まなければいいが…


 こちらは、キツネノカミソリ

ヒガンバナ類の中では、地味で、小型な部類

 特徴的な長いシベも無いし、
花の数も少ない
 庭先に数株出ているが、
色も明るくないし、ひっそりとした感じ
 紅いヒガンバナは、
自己主張の塊みたいな感じなのにね



道端では、クサギの蕾が膨らんでいる
この場所は、毎年、「もうすぐ開花」という頃に刈られてしまう


 藪から突き出るのは、ウバユリの蕾

 結構背が高い花だが、
葉は、周りの藪に隠れてしまっている
ウバユリ(姥ユリ?)
…微妙に失礼な名前だ

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